KIKU 6035M
今回の研いだセニングは、ちょっと変わった鋼材です。
どんな切れ味だったのでしょうか。
KIKU 6035Mを研ぎました
ハサミDATA
6インチメガネ
正刃。
櫛刃は、シンプルなV溝。35目です。
棒刃ははまぐり刃、直刃。
ネジは、マイナスネジ。ちょっと出ています。
ハンドルは、しっかりとしたメガネ。ちょっと重いです。
![](https://www.1hasami.com/smartphone/wp-content/uploads/2016/11/ENIMAGE1341388546425-340x191.jpg)
はさみ職人's EYE
このハサミの材料は、ステライトと呼ばれるものです。
ステライトというのは、アメリカの会社の商品名らしいです。
コバルトがたくさん入っているので、日本のハサミにはコバルトと表現されているものも多いです。
刃物のとしての大きな特徴は、「錆びない」です。
ハサミにつかうメリットは、この錆びないということと、耐摩耗性が高いという点です。
耐摩耗性というのは、ハサミを開閉すると動刃と静刃がすれるのですが・・・
当たり前ですね(笑)
このスレに強いです。
反面、頑固な性格です。
ハサミは、微妙なRがいろいろとありますが、
このソリのRが強いと刃こぼれしやすく、弱いと切れないで毛が折れるようになります。
ほどよい所がいいわけです。
このほどよいところに合わせてつくるわけですが、
頑固すぎて、いい感じになりにくいです。
落とした時に微妙に曲がってしまうと、やっかいです。
・・・素直に言うこと聞きませんから。
切れ味も頑固っぽいところがあるので、ちょっとやさしく刃付けをしてあげるといい感じになります。
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