研磨実績 光 STAR COSMOS 123
「知人に貸したら、こんな風になっちゃった!直せる?」というリクエストでした。
こんな風にというのは、刃がギタギタで、表面にサビ。
痛々しいかったです。
刃がギタギタというのは、小さな刃こぼれということです。
表面のサビは、扱いが悪かったせいでしょうか?
この部分は削りました。
もともと、かなり研ぎ込まれているはさみだったのいうのもあります。とても軽かったです。恐らく40g弱です。
光 STAR COSMOS 123を研ぎました

ハサミDATA
ハマグリ刃の5.7インチくらい。
直刃ぎみの柳刃。
ハンドルは、シンプルなオフセット。
華奢なイメージです。
ネジは、シンプルなマイナスネジ。
はさみ職人's EYE
このハサミの持ち主の方は、面倒見がよくて、周りの信頼の厚いアネゴ肌のかたです。
「多少ハサミが痛んでしまうだろう」と思いつつ・・・
後輩のためにハサミを貸してあげたそうです。
「予想をしていたこととはいえ、予想以上で・・・」
とおっしゃっていました。
普通は常識の範囲で使うだろうから、大丈夫だろう!と思うものです。
しかし、実際ハサミの使い方の常識というのは、かなり差があります。
私は、仕事ですので、いろいろなハサミを見ます。
そういう言った立場からすると、
自分のハサミを貸したら、使えなくなって帰ってくる確率が高い。
です。
それだけ、使い方やクセというものがハサミには出てくるものです。それがいい、悪いということではなく、そういうものなんだと思います。