研ぎ実績

bmac DT 両ぐし

セニングで動刃も静刃もクシになっているものがあります。

両櫛(リョウグシ)のセニングです。

ヌケが良さそうです。

実際、僕の感覚としては、、、、です。

bmac DT 両ぐしを研ぎました

ハサミDATA

29目のセニング
動刃のV溝(ブイミゾ)は、VV。Vが2つ並んでます。
静刃はV溝がなくて、フラット。

V溝が動刃の方についている場合、
正刃セニングで慣れていると、引っ掛かりが出やすいです。
ひっくり返して使うと、引っかかりにくいと思います。
ネジ
埋込ネジ
ハンドル
メガネ

はさみ職人's EYE

両櫛(リョウグシ)のセニングついて

両櫛のセニングの場合、毛が通る溝が広いです。

そのため、ヌケがいい!という人がいます。

僕も多くの両櫛で試すまでそう思っていました。

 

でも、

実際に切ってみると(研いだあと、試し切りをしてみると)それほど、、、です。

カット率の少なめのセニングをヌケがいいように研いだものと、そんな大きな差はないと考えています。

 

その理由は、、、という話です。

両櫛のセニングと

普通のセニングを比べてみると、

棒刃側(両櫛なら細い方の刃)が違います。

細い方の刃が

櫛vs棒

のちがいです。

棒の方が面積、体積が大きい分、わずかにパワーがより多くあります。

このわずかな差で、力強く切れるか、そうでないかが決まります。

やはり細いとパワーは落ちます。

パワーがなくて、しっかりと切れないのは櫛の方です。

始めは櫛も棒もよく切れます。

 

しかし、

使うにしたがって、

何人も使うと、切れなくなってきます。

 

このとき、

櫛に比べ

棒の方がしっかり切れる分

ひっかかりが少なくなるのです。

 

もう一つの理由は、

毛に引っかかるかどうか?です。

 

コームで髪の毛をとかすのをイメージしてください。

櫛の方でとかすと毛にめり込みます。

櫛の背中のほうでとかそうとすると、

(当たり前ですけど)

毛にめり込むようなことはなくて、

さらっとはじきます。

 

櫛の背は刃ではなくて、

鋭くないのでさらっと弾きます。

 

セニングも鋭い刃付けにしなければ

抜けやすくなります。

 

ん・・・

この説明、言葉でやると難しいですね。

 

実際に、ハサミを持って、身振り手振りだともう少し説明できるのですが。

 

で。

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