切れるハサミは楽しいし、美しい仕事もできる。そんな手助けが僕の仕事です。京都はさみ職人 オオタトシカズ

研磨実績 AKOHS JW 700 7インチオフセット

研ぎの依頼と

一緒に

お客様メモが

入っていました。

「使っていると

すぐに

傷がついてしまいます。

ハサミ自体に

もんだいが

あるのでしょうか。

また、

あまり

頻繁に

研ぎに

出すのが

問題あるように

感じています。

どうなんでしょう?」

ついて

コメント

させて頂きました。

ちなみに、

この方は

トリマーさんです。

今回の

ハサミは

ちょうど

半年前に

研がさせて

頂いてます。

AKOHS JW 700 7インチオフセットを研ぎました

ハサミDATA

静刃が剣刃、動刃がハマグリ刃。
片剣刃というタイプですね。
ネジ
出っ張りタイプ
ハンドル
オフセット。シンプルです。

写真のように開いて置くと、ダメです。
刃こぼれするかもしれないからです。
ハサミってそれだけ、繊細な商売道具なんです。

はさみ職人's EYE

さて、

お客さまから

メモで

メッセージ?

質問?

頂きました。

「使っていると

すぐに

傷が

ついてしまいます。

ハサミ自体に

問題が

あるのでしょうか。

また、

あまり頻繁に

研ぎに

出すのが

問題あるように

感じています。

どうなんでしょう?」

です。

ちょっと

長くなりそうですね。

いや、

ロングバージョンで

行く

つもりです(笑)

ポイントは

2つ。

ひとつは

「傷がつく」。

もう一つが

「研ぎの頻度」

です。

お答えさせて

頂こうと

思います。

1.傷について

自然に

刃こぼれが

おきるものなのか?

ってことかと

思います。

通常は

ないです。

普通に

丁寧に

使っていて、

刃こぼれ

してしまうことは、

ない

思います。

ですが、

もしかしたら、

信じられないですが、

あるかもしれません。

それは

こんな

ケースです。

普通に使っていて、

突然

刃が折れた!

ボロッて!

って方が

いらっしゃいました。

ギャグの

世界です

(笑)

僕には

信じられませんが、

そういうことも

事実としてある

っていうことです。

極々

稀な

ケースですが、

鋼が

元々弱かったり、

弱っていたり

する場合も

あります。

 

ハガネと

いうのは、

均一の

ようですが、

厳密に

みると、

強い

ところと、

そうでない

ところが

あります。

 

あえて

例えると、

カレーを

急いで

作った

時に

ルウの

固まりが

溶けずに

残っている

ようなイメージです(笑)

鋼も

いろいろな

金属が

まざっています。

溶けずに

残っていたりすると、

その部分だけ

弱いことが

あります。

こんなことは

ほとんどないですし、

あったとしても

極々

小さい

レベルです。

なので

こういったことを

見抜くのは、

難しいものです。

たまたま、

使い込んだとき、

って感じで

発覚することが

あります。

逆に、

何度か

研ぐことで

弱い部分が

なくなって、

問題なくなると

いうこともあります。

今回の

ハサミが

このケースに

該当するか

どうかは、

断定できません。

見ても

わかりませんでした。

仮に

該当しても

少しだけという

可能性もあります。

こいういった

対策としては、

少し鈍角気味の

刃付けにします。

多少

切れ味を

犠牲に

することに

なりますが、

もしもの

刃こぼれに

強い

刃付けです。

文房具ハサミの

ようにすれば、

そもそも切れません。

切れない分、

切れなくなったと

感じにくいです。

 

さて、

刃こぼれの

原因は、

「落とした」

が一番多いですが、

その他にもあります。

確認のため、

いくつか挙げます。

チェックしてみましょう。

□硬いものをはさむ、ぶつける。

 ・ホコリやゴミのついた硬い毛
 ・くし
 ・台
 ・腰にさすシザーケースへの出し入れのタイミング

 

□置き方

刃先を開いて置く(上の写真のように置いた状態です)
 上の刃の重みで下の刃を傷つけます
 今回の鋏は刃が重めなので、よりなりやすいです。

 ・開いた状態でその上に何かを置く

 ・腰にさすシザーケースに開いたまま入れる

□押切のクセ

 ・押切をすると刃の状態により刃こぼれします。
 ・ネジを緩めで使うと刃こぼれしやすいです。

※意外と刃先を開いて置いてはダメだ!ということを知らない人は多いです。

続いて、

2つめの質問。

研ぎの頻度について

 研ぎの頻度ですが、

一般的には

3ヵ月から

6か月に一度

研ぐ方が

多いようです。

これは

特に

決まっているわけ

ではないです。

切れないと

感じたら、

すぐ研がれると

いいと思います。

僕の

知っている

お客様で、

一番多い方は

2週間に一度です。

忙しい

お店だと

いうことも

ありますが、

この方曰く、

「切れないハサミだと

お客様に申し訳ない」

そうです。

あと、

過去に

切れないハサミを

無理に使って、

腱鞘炎に

なったことが

ある方は、

研ぎの頻度が

早いです。

逆に

研がない方は、

3年とか、

5年とか、、、

です。

以前、

息子さんの

紹介で

お母さまの

ところへ

お伺いしたことが

あります。

「切れないハサミを

使っているから、

研いでほしいんで、、、」

とのことでした。

当時、

僕の

母親くらいの

年代の方で、

ベテラン美容師さん

でした。

30年

研いだことが

ないという

ハサミでした。

「どうこれ?」

見せられました。

刃は

ボロボロ。

かなり

ひどい状態でした。

 

オブラートに

包み込むことが

できないレベルだったので、

正直に

「刃こぼれがあって、

切れないですね」

申し上げました。

「でも、

切れないこともないし、、、、

まだ(研がなくて)使うわ」

とのことでした。

すごく

びっくりして、

こんな人もいるんだ~と

思いました。

(「このハサミには、

カットされたくない!

僕の周りの人も

このハサミには

カットされないでくれ~!」

ホントは

言ってはいけないし、

思ってもいけないのでしょうけど、

そう思ってしまいました。)

と、

いうことで、

研ぎの頻度は、

人それぞれです。(笑)

で、

研ぎに

出すのは

いいのかどうか?

ということです。

 まとめると、

こんな感じでしょうか。

〇いい点

気持ちよく仕事ができる。

切られる方も気持ちがいい。

カットが早い。

カットが上手にできる。

手に負担がかからない。

毛に負担がかからない。

×悪い点

気持ち悪く仕事をする。
切られて気持ちが悪い。
カットが遅い。
カットが下手になる。
手に負担がかかる。痛くなる。
毛に負担がかかる。
研ぎに出すお金がかかる。
(わずかですが)ハサミが小さくなる
下手に人に出すと、逆に切れなくなる。

どちらを選ぶかは、

ご本人の自由だと思います。

ただ、

あなたが、

どんな仕事をしたいのか?

例えば、

自分の

イメージを

より具体的に

ヘアースタイルとして

お客様にプレゼンしたいとか、

客なんて、

適当に

短くしておけばいいとか、

カットが上手だ

言われたいとか、

イキイキと

仕事をしているね。

と言われたいとか、

いろいろと

あると思います。

また、

何のために

仕事をしているのか、

ということが

ポイントに

なってくるかと

思います。

お金を

稼ぐためであって、

切れ味の

維持のために

研ぎ代は

払いたくないとか。

エアコンの

部屋で

仕事ができるし、

客なんて

前髪だけ気をつければ、

あとは

適当になんとかなるとか

逆に

自分は

美を

作っているから、

そこに

妥協は

せず、

精一杯

集中したいとか、

誇りをもって

仕事をしているから、

変なスタイルは

作りたくないとか、、、

まあ、

いろいろだ

思います。

が、

一生の

時間で、

仕事を

している時間は

相当の時間です。

そして

毎日の

ことです。

毎日

毎日、

切れるハサミを

使って

楽しく仕事を

するか、

それとも、

研ぎ代を

ケチって

切れないハサミを

使って

適当に

仕事をするか、、、

どちらが

充実した

人生か?

死ぬとき、

自分の人生を

振り返ってどうだったか?

考えてみてほしいです。

 

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