切れるハサミは楽しいし、美しい仕事もできる。そんな手助けが僕の仕事です。京都はさみ職人 オオタトシカズ

研磨実績 TOKIO 40目オフセット

トリマーさんからのご依頼です。

こんなメモが入っていました。

はじめまして・・・・・・・(略)
ハサミを研ぎに出すと切れ味が悪くなって戻ってくることが多い気がします。
今回オオタさんに研ぎを依頼するハサミも、1か月ほど前に研ぎに出したばかりです。
ハサミの刃先のほうが毛をつかんでも噛んでしまって、うまく切れません。
毛が硬い場合は切れる場合があります。
毛が柔らかい場合は全く切れず、刃の中央のあたりでカットするようにしていました。
すごく疲れます。なかなか個性的はハサミでした。
・・・(略)

TOKIO 40目オフセットを研ぎました

ハサミDATA

【サイズ】6インチ。

【ハンドル】オフセット。

【櫛刃】シンプルなV溝。40目

【棒刃のR形状】直刃です。

【刃の面形状】ハマグリ刃です。

【ネジ】でっぱりタイプです。パネルがあります。

はさみ職人's EYE

動画です。

1研ぐ前のチェックです。

研ぐ前です。

刃を触るとある程度原因がわかります。

 

2組み立てました。

電話が入って中断しました。

 

3チェック

ティッシュを1枚にして切ってみました。

これが切れたからといって、本当の毛が切れるとは限りませんが参考になるとは思います。

 

4チェック2

濡れテッシュを切ってみました。

これが切れたからといって、本当の毛が切れるとは限りません。

http://youtu.be/ELeRzk9VW1k

ちなみに普段こんなチェックはしません(笑)

 

まとめ

研ぐ前の状態は、正直、「雑な仕事をしているなあ」という印象でした。

ハサミ屋さんでもいろいろな方がいらっしゃるとは思います。

「犬猫を切るんだから、たいして切れなくていい」という考えの方も少なくありません。

もしかしたら、トリマーさんのなかにもいらっしゃるかもしれませんね。

実際、切る毛は人間と比べたら柔らかくて、どんなはさみでもいい気がします。

しかし、手を抜けば、すぐ切れなくなってしまうものですし、それ以前に切れないということもあるかと思います。

 

トリマーさんへ

ハサミの研ぎの良し悪しを見分けるのは、難しいところです。

切ってみて「切れない!」と感じても、まわりから、「そんなものだよ」と言われて渋々使っていらっしゃる方も多いかと思います。

とはいえ、見分けるポイントはあります。

  テッシュを切るのもいいかもしれませんが、実際に毛がきれてテッシュが切れないということも
  あるので、参考材料のひとつにして下さい。

  ちなみに人間の場合、ティッシュが切れても毛が切れないこともあり、あまり参考になりません。

それは、丁寧に仕事がされているかどうか?

具体的には、刃のところを、よーーーーく見て、きれいかどうかを見ます。

研ぎに出す前より、(よーーーく見て)汚くなって帰ってきたら、それは駄目な研ぎの確率が高いです。

どのくらいよく見るかというと、指の指紋の半分くらいの線を見るくらい、よく見て下さい。

光っているのは当然です。

磨きが甘く、曇っているくらいだと、切れない確率が高いです。

ご注意ください。

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