切れるハサミは楽しいし、美しい仕事もできる。そんな手助けが僕の仕事です。京都はさみ職人 オオタトシカズ

研磨実績 TOGINON 6インチメガネ

トギノンというブランドのハサミです。

十数万円するハサミだそうです。

2年くらいかけての分割払いで、その間研ぎが無料だそうです。

「オオタさん、高いはさみだから、よく切れると思ったんだけど、どうなの?」と聞かれますが、ノーコメントです。それは私が決めることではなく、使っている方が決めることです。

毎日使うものだから、よく切れて使いやすいと思いながら使ってあげると、ハサミも期待に応えてくれると思います。

さっそくですが、見ていきましょう。

TOGINON 6インチメガネを研ぎました

ハサミDATA

【刃】
 くし刃・・・V溝の42目
 棒刃・・・段刃 直刃

【ネジ】
埋め込みタイプ。
ブタの鼻みたいな穴です。
2つツメのあるドライバーで開け閉めをします。

【ハンドル】メガネ。ラクダのメガネです。

コブがあるぶん、持ちやすそうです。

はさみ職人's EYE

今回は「メーカーさんの研ぎは上手か?」です。

このハサミメーカーさんのことではないです。

一般論として・・・です。

 

 

買ったメーカーさんに戻すメリットは、どんなことでしょうか?

僕が考えるメリットは、最悪の状態で戻ってきた時、新品に交換してもらえる可能性がある。です。

表現がまどろっこしいです。

 

こんな例がありました。

50歳男性、理容師さん、複数の店を見ている雇われの店長さん。

社内はもちろん、組合でも講師として活躍、同業からも「あの人はうまい!」と言われるひと。

私もハサミを研がさせて頂きますが、とてもキレイに使われます。

本人曰く「オレは、下手くそだから、切れるハサミじゃないと仕事にならない・・・」です。

いわゆる、いいハサミをたくさんつかっていらっしゃいます。

この方が5年前、高価なハサミを買い、6ヶ月使い、初めて修理に戻しました。

1.5ヶ月後、戻ってきたハサミをみて、怒りました。

1.5か月かかったということと、小さくなって帰ってきたからです。

そして、切れなかったそうです。

その後、特急で研ぎ直しをして・・・それでも切れなかったそうです。

とても高価なハサミだったので、

「わざわざ修理の工場長を呼び出して、そこの喫茶店で説教した」と言っていました。

結局、代わりに新品のものを用意してもらったそうです。

ということで、この方はメーカーにハサミを戻すことができなくなったそうです。

 

この話から、イイ点は最悪、新品のものが代わりに手に入るかかもしれない・・・

それには、周囲への影響力がある立場だったり、性格的なことだったり、それなりに嫌な気持ちというのも経験する・・・そういうことが前提だという可能性はあります。

 

悪いのは、時間がかかる。

これもよく聞く話です。

 

たくさん削られる。

これもよく聞きます。

たくさん削れば、また新品が売れるという考えなのでしょうか?

ちょっと悪徳ですね。

 

あと、研ぎが下手。

これは大きいところがその傾向が強いようです。

別のお客さまの話です。

戻ってきたハサミがおかしかったそうです。

ちょうど、そのメーカーの工場が近くにあったそうです。

行って見せてもらったという方がいらっしゃいました。

・・・・

多くを語って下さいませんでしたが、それを見て「もう出さない」と思ったそうです。

いろいろとメーカーの事情もあるでしょう。

このメーカーさんがいい、悪いという事ではないと思います。

 

サロンでも同じような面があると思います。

店のなかでも、
すごく上手でストイックな生活をしているオーナーさんと、
技術が未熟で、たまたま体調不良の技術者がいるものです。

後者の場合は、残念な結果になる率が高いでしょう。

 

ハサミの場合も、

いいか、わるいか・・・

みなさん、プロです。

毎日、ハサミを使うわけで、ハサミを見る目は厳しい人が多いと思っています。

 

 まとまらなくなってきました・・・

要するに、

メーカーに戻せば、完璧だ!ということはないと思います。

プロとして自分の目で、大事なハサミをケアしてあげてください。

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