研ぎ実績

指掛けなしについて、どうなの?

昴を研ぎました

ハサミDATA

はまぐり刃 直刃に近い柳刃
ネジ
出っ張りタイプ
ハンドル
ラクダのオフセット

はさみ職人's EYE

今回はこのはさみです。

指掛けがないです。

それってどうなの?

全体像のイメージは、ちょっとハンドルが長めに感じます。

その効果で、パワフルに切れるでしょうね。

 

開くとこんな感じです。

研ぎ込まれているのかな・・・

刃が細身に感じます。

細身な分、繊細なかんじになりますが、細かい仕事はしやすくなりますね。

ハンドルです。

指掛けがないですね。

もともとあった指掛けをハサミ屋さんに依頼して取ってもらったんでしょうね。

作業としてはこんな感じです。

①大きなペンチみたいなもので、ざっくりと切ります。

②その痕をグラインダーで滑らかにします。

③バフで光らせるまで磨く

という手順です。

 

ハサミ屋として、

たくさんのハサミをみますが、

意外と指掛けって大きいですよね。

この3ミリくらい、いらないくねぇ。って思ったりします。

僕の太目の小指ですら、余っているような・・・

その分安定して持ちやすいのかもしれません。

 

逆に

小指掛けなしで使っている方は、

「あると邪魔」

とこのとです。

 

つまり

小指掛けあり=安定。固定。

逆に、小指掛けなし=不安定。→可動域が広い。自由。

です。

 

カットしていると小指掛けがお客さんの頭に当ててしまうことがある・・・なんて話も聞きます。

 

刈り上げに使うハサミなら、安定させやすいのであると便利だと思います。

それ以外に細かい仕事をするハサミなんかは、

6インチくらいのハサミなら、小指に余る部分はカットしてもいいかも知れません。

黒マジックで不要な部分を塗って、「黒の部分をカットしてください」と伝えれば、自分仕様のいい感じになると思います。

 

(おわり)

コメント

コメントを投稿する

メールアドレスは公開されません。*は必須項目です。