切れるハサミは楽しいし、美しい仕事もできる。そんな手助けが僕の仕事です。京都はさみ職人 オオタトシカズ

研磨実績 NB-SC1 6.5インチオフセット

前回に続き、N.B.A.Aというハサミです。

アメリカの高学歴の頭がよさそうな名前のハサミです。

たぶん、美容師さんのプロデュースかと思い、その理由②です。

NB-SC1 6.5インチオフセットを研ぎました

ハサミDATA

【刃】
 動刃・・・はまぐり刃 柳刃
 静刃・・・はまぐり刃 柳刃

【ネジ】
埋め込みタイプ

【ハンドル】オフセット

はさみ職人's EYE

前回は、持ちやすくて、リズムに乗って切りやすくて、もしものときも安全だ!ということでした。

反対に、ハサミの作り手としてみたときに、このハサミを作るには勇気が必要な点があります。

300-1

それは、ハンドルの長さとネジ中心からショクテンまでの長さが狭いという点です。

ショクテンというのは、専門的すぎるので、何かの機会に説明させていただきます。

ハンドルの長さが短い・・・

これはハサミのテコの原理が働きにくいということが言えます。

わかりにくいですか?

ストレートに言うと、

切れないです。

とは言っても、よく切れますよ・・・

刃がしっかりしているうちは・・・です。

 

使ってくるうちに刃の摩耗にあわせて、切れなくなりますが、それが早いということです。

こういうハサミをはさみメーカーがつくると、「すぐ切れなくなる」と言われる可能性があるので、恐れます。

実際は、「使いやすい。でも、毛束大目だと切れない、切れなくなるのが早い」です。

どの程度かは、使い方次第となりますが、通常のハサミなら3年研がないという人なら、1年くらいかもしれません。

テコの原理が弱い。力が伝わりにくいので切れないと感じやすいです。

でもね。切れなくなったら、研げばいいわけです。

ハサミメーカーが自社のハサミをそういうと、「居直りやがって!」とイエローカードがでるかもしれません。

でも、有名な先生に「こうして使うと、使いやすいでしょ。だから、多少切れ味は犠牲にしてます」と言われれば、それなりに納得はできるかと思います。

使いやすさ、切れる感じバランスなど、好みはいろいろありますね。

こういった特殊なタイプは手にとって確認できるといいですね。

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