切れるハサミは楽しいし、美しい仕事もできる。そんな手助けが僕の仕事です。京都はさみ職人 オオタトシカズ

研磨実績 AZUMI 37目セニング

ベテランの美容師先生のセニングです。

古いハサミでした。

なんと、40年もつかっていらっしゃるそうです。

そして、その間に研いだのは・・・・(後半につづく)

AZUMI 37目セニングを研ぎました

ハサミDATA

37目のメガネ。

刃は櫛刃が37目のV溝。棒刃は直刃で段刃。

ハンドルはめがね。指掛けは脱着できません。

ネジは昔ながらの埋め込みタイプ。

はさみ職人's EYE

40年前のハサミというのは、めったにお目にかかれません。

今のものと比べると、いろいろ進化を感じることができます。

 

茶色にサビるものもありますが、これは黒サビですね。

昔のハサミは、こんな風にさびます。

ちょっと気を抜くとさびるものでした。

だから使わないときは油に漬けていらしたというベテランのかたもいらっしゃたようです。
(漬物かいっ・・・というツッコミはおいといて・・)

このあと、錆びにくいステンレスハガネというものが出てきます。

 

ハンドル

銀色ですね。

錆びてませんね。

これはステンレスではありません。

メッキです。銀メッキなんです。

ちなみに現在のものは、メッキではなくステンレスです。まれに黒とか金とか茶色とかのメッキも見ることがありますね。

 

切れ味

抜けないです。

切れないです。

残念ながら、ネジがサビで全く動きませんでした。

実は今まで独立開業して10年、開けられないネジはなかったのですが・・・惨敗です。

これ以上力を入れて動かすと、ネジを壊す自信があったので、やめてました。

ネジを外せないので、研ぎませんでした。

 

最後に

40年使っているこのセニングですが、研いだのは、なんと・・・ゼロ。

一回も無いそうです。

ヌケがいい、わるい・・・そんな問題ではなく、全く切れませんでした。

とはいえ、このハサミは今もお客さんに使われているそうです。

ということは、使い方次第で切れるかもしれません。

再度チャレンジしました。

こねて押し切りをすると、3回ハサミを入れて5本くらい切れました。

引き出した毛束が、半分くらいセニングの櫛刃に挟まれれ、1,2本が切れ、残りは枝毛です。または切れ毛・・・あまりに切れなくて、折れ毛?というのもあるかもしれません。

・・・

「うちのお客さん、歳とって薄毛のひとが多いから、大丈夫」

「それに私も、あとやっても10年くらいだから」

「もう70だしね・・・(若いひとは、マネしちゃダメよ)」っておっしゃっていました。

だから、だれが何と言おうと大丈夫なんでしょう!!

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