①ハサミの刃が荒れていると切れないです。というのはどんなことか?って話です。

こんにちは。オオタです。

ニュースで「〇〇秘書官がオフレコでLGBTの良からぬコメントをした」とのことです。

「なんて、常識のない人だ!」

「政策決定に関与する立場の人間がひどい発言だ!」

と叩かれていました。

でもねぇ。

確かに良くないことだと思うけど・・・

オフレコの発言を報道しては駄目っしょ!

オフレコの約束をしているんだったら、守らないと。

 

さて、

今日は、はさみ職人真面目バージョンでいきます。

難しい内容なので・・

(説明するのが難しいってことね。)

わからないかもしれないけど、チャレンジしてみます。

 

はさみの刃の状態です。

刃が荒れているとよく切れないです。気合で切れることはあります。笑。

 

刃が荒れている状態とは、手荒れのような状態です。

カサカサしています。

また、切る毛の半分くらい、刃が凸凹しています。

なので、太い毛は問題ないけど、細い毛は切れないということがあります。

 

プロのハサミって、このくらいの凸凹で切れなくなるものなんです。

(普通の人には「切れる」でも、プロレベルでは「切れない」です)

 

なんでこうなるのか?というと、

使えば、こうなって切れなくなるものが普通です。

 

じゃあ、なんでそうなるのか?

ということですが、、、、

 

包丁などと違って、ハサミは2枚の刃が常に擦れ合っている(または、触れ合う)刃物だからです。

ハサミを使い続けると、(ハサミを開閉し続けると)刃と刃が触れ合うところが減ります。

(毛が触れるところも、減りますが、わずかです。)

 

刃と刃が触れ合い減るときに、カスのようなものが出てきます。

このカスは、鋼材によって変わりますが、ハサミに着いて取れないでいます。

このカスが小さいと、荒れているという状態です。

 これが大きくなると、「返り刃」と言います。

 もしくは、専門的に「刃がめくれている」ということもあります。

 

このカスが小さいうちだと、セームで取ることができます。

そうすると、ハサミ研ぎが不要なくらい長切れします。

 

ちょっと大きく(とは言っても見えないレベル)なったときは、セームで刃の内側に曲げて切り落とすのがいいです。外側から内側に巻き込むように拭くイメージです。

このようにメンテナンスをすると、ホント!切れなくなっていくのがわからないくらい、永切れします。ただ、こういうのは研ぐ技術力に関係するので、上手な人に研いでもらった場合です。

 

この荒れているというのが毛の半分と同じくらいの凸凹です。

小さい刃こぼれというと

毛の2,3本くらいの大きさからシャープペンシル0.5ミリの芯の1/3くらいの凸凹です。

目にみえるかどうか?・・・よーく見れば見ることができるレベルです。

このくらいだと、手に力を入れれば無理やり毛を切ることができますが、痛くなたりして、気持ちよく切れないです。

 

大きい刃こぼれというと、

シャープペンシル0.5ミリくらいです。

見てはっきり分かる感じです。切れないです。

(もしかしたら、無理やりならきれるのかも)

 

これ以上だと、かなり大きいという感じです。

やばいっすねぇ。

 

ハサミ研いで修理するときは、この凸凹分を削ります。

なので、大きな刃こぼれがあると、たくさん削らないといけないので心が痛いです。

逆に荒れている程度なら、削る量はごく僅かです。

 

ちなみに

不十分な技術でハサミを研ぐと、

本来、平らでまっすぐのところが、凸凹していたりするケースがあります。

これは、未熟な技術なので、まっすぐ研げていないということです。

カットと同じで、まっすぐ切ろうとしているけど、まっすぐ切れなかったという状態です。

 

ちょっと厳密に言うと、
はさみの場合、
「平らでまっすぐ」と書いたけど、そんなところないです。

微妙に曲がっています。

 

なので、、、
研ぐときも微妙に・・・・というのが、ちょっとむずかしいです。

機械を使って、(微妙に曲げないで)まっすぐ研ぐと、不十分な研ぎです。

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