京都はさみ職人のレポート

【はさみの選び方】鋼材1(砂鉄、SUS440Cについて)

こんにちは。 オオタです。
このレポートは、基本的に冗談です。 
真面目な方は、見ない方がよろしいかと存じます。

もし読むなら、アホになって見てくださるといいかも知れません。
では、アホになる呪文を!

「1、2、3」

ヤフオク(ヤフーオークション)を見ました。

5000円くらいで理美容のシザーが落札されていた・・・

説明には、

このハサミは、当社オリヂナルの鋼材SUS440cは砂鉄から作られています。 
理美容のシザー専用に開発されたステンレスカーボンの合金です。
もっとも高価なステンレスを利用しておりますので、返り刃が出ず切れ味が永遠に持続します。

みたいなことが書かれていたとします。

 

これの一行目を解説してみたいと思います。

このハサミは、当社 ①オリヂナルの ②鋼材SUS440cは ③砂鉄から作られています。

 

①オリヂナル

「ヂ」って。
お尻が痛いときは・・・
それだけです。(^^)

 

②鋼材SUS440C

ハサミの鉄の材料を鋼材(コウザイ)と呼びます。
その鋼の材料の種類が、SUS440Cという名前だよ、と言う意味です。

SUS440Cは、440Cと呼ばれ、世界規格があってそのひとつのです。
H社の440Cもあれば、T社の440Cもあります。

同じ規格であっても、良い440Cと悪い440Cがあります。
一般人が分からなくても、プロの人にはわかってしまうレベルです。

2012年の時点で、中国製では最高級の材料です。

ぶっちゃけ、日本製のはさみの中では安い、、いやお求めやすい材料です。

(とはいえ、良い440Cはいい感じで切れるので僕は好きです)←私情

 

③砂鉄

日本がまだ鎖国をしていたころ。

いや、もっともっと昔。

磁石と鉄がくっつくということを発見しました。

(そうやって、資源に乏しい日本人は鉄を集めたんです。)

 

海外では鉄の山があって、そこで鉄を掘るそうです。

日本では、そんな鉄の山はなくて・・・・

鳥取砂丘の近くで、磁石をひきづって砂鉄を集めました。

うそのような話です。

 

きっと何日もかかったんだと思います。

この砂鉄を集め、溶かして、日本刀や包丁になりました。

この地方が島根県安来市。

いまある「ヤスキハガネ」の工場のあるところです。

 

現在(2012年)は日立金属、安木工場という刃物用の金属が得意なところです。

現在(2024年)は、M&Aで別の会社になっているようです。

 

ちなみに現在の日本は、ほぼ100%輸入に頼っていて、主にフラジルやオーストラリアから鉄鉱石をたくさん輸入しています。

・・・・そんなことを小学5年生で習うらしい・・・・(笑)

 

ということで、

簡単に言えば

むかーし砂鉄を集めてハガネをつくった鍛冶屋さんがあって、

そこで 作られてた鋼材を使ってつくったハサミ。

という意味ですね。

 

で。

当社オリヂナル鋼材SUS440c砂鉄から作られています。

というを言い換えると、

当社オリジナル(と言っている工場から購入した鋼)の鋼材SUS440C

(という規格の鋼)は(昔)砂鉄から(作った場所にある工場から出荷した鋼)から作られています。

ん。

わかりにくすぎ。

 

 

おわり。