mateli SCISSORS (6ｲﾝﾁｵﾌｾｯﾄ) ｽﾃｯﾌﾟﾎﾞｰﾝｶｯﾄを研ぎました。京都はさみ職人

依頼主からお手紙で

「刃先がおかしい。スライドさせやすく、、、

必要なことはすべてやってほしい」とのことでした。

ちょっと

大げさに考えているのかもしれないと思いました。

ですが、

実際にハサミを見ると、なるほど、、、、と。

確かに

刃先は重なりが深すぎで、

刃がはみだして危険な状態でした。

また、

不十分な研ぎのせいで、

刃先が甦らせるのができないくらい残念な状態でした。

（下手な研ぎが致命的でした。）

さらに、

刃もスライドカットを意識した刃付けだったのですが、

ちょっとやりすぎているというか、ずれているというか、、、。

なんでここまで？と

疑問に思うほどでした。

やりがいがあるなあ。

（「必要なことはすべてやって」ということだけど）どこまでやろうかなあ。

そんな疑問が浮かんだので

お電話で詳細をお伺いさせて頂きました。

すると、

「ステップボーンカット用のはさみです。

　youtubeに出てくるカット方法です」とのことでした。

早速検索してみてみると、ありました。

カットをしているところは一瞬でした。

何度かみると、

ポイントは上から下へのスライドカットで、

毛先を削ぐことのがわかりました。

一瞬普通のハサミでもできるんじゃないか、と思いましたが、きっと微妙ところが違うんでしょう。

プロの世界です。

普通の人からみると小さい差でも、実際は大きい差ということなんでしょう。

ということで、

はさみの動きとしては

上から下に向けて切っていく感じです。

とはいえ、滑らせて使うというより、切っていく印象がありました。

なので、

刃付けも、切っていくイメージを残しつつ、ひっかかりにくいようにという感覚を大切にしました。