切れるハサミは楽しいし、美しい仕事もできる。そんな手助けが僕の仕事です。京都はさみ職人 オオタトシカズ

研磨実績 ナルト 30目セニング

今回は、セニングを研ぎました。

シザー界のロールスロイスと言われているハサミのナルトシザーさんのセニングです。

その大きな特徴は、構造です。

一般的なものと少し違います。

ナルト 30目セニングを研ぎました

ハサミDATA

ハサミをばらしたところです。

30目のオフセット。

ネジは特殊なメーカーオリジナルの出っ張りタイプ。

ハンドルはシンプルなオフセットでした。

はさみ職人's EYE

他社と較べて特殊なところは、真ん中の輪。

これは、ベアリングです。

このベアリングが入っているのが、特徴です。

研ぐにあたり、このベアリングがあることによって、ちょっと面倒な点です。

たまに、 「ナルトのハサミって、高いけど、そんなにいいの?」という質問を受けます。

私の意見は、「いいところもあります。悪いところもあります」です。

また「研がなくていいと聞いたけど、ほんと?」という質問もあります。

私の意見は、
「切れなくなったら、研いでください。
その理由は、切れないハサミだと、いい仕事できないからです」

すると、
「でも、メーカーさんが研がなくていいと言ったんですけど・・・」

「それなら、研いだら、まずいですね。
でもね。
切れないと感じていて、
それを無理に使っていて、
それの方がマズイと思いますけど~」

「じゃ。ナルトが研がなくていいなんて、嘘じゃないですか?」

「そうとも限りません。
例え、
きれいに、
切れなくても、
毛はなんとなく切れるものです。
私は研がずに30年間使っているものをみたことがあります。
何度も落としているようで、刃がノコギリみたいになっていましたけど・・・

それでもOKというんですから・・・不思議なハサミですね。」

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