切れるハサミは楽しいし、美しい仕事もできる。そんな手助けが僕の仕事です。京都はさみ職人 オオタトシカズ

研磨実績 ウツミ WT-60/35

櫛刃☓櫛刃のセニングです。

「両櫛のセニング」と呼ばれています。

昔流行った時期がありましたが、最近は珍しくなってきました。

形から見ると、ヌケがいいように感じます。

ですが・・・・

ウツミ WT-60/35を研ぎました

ハサミDATA

6インチ。

メガネ。

35目。両櫛。V溝。

ネジは埋込みタイプ。

はさみ職人's EYE

刃が両方とも櫛刃になっているセニングです。

両櫛と呼ばれています。

両方クシで、すき間が大きい分、ヌケが良い・・・・はずです。

  ・・

    ・・・・・

私の印象では、「そうとも限らない」です。

その理由は3つあると思います。

 

精度にバラつきが大きく、クシの位置がズレている。

そのため、逆にヌケが悪くなっている。

意外と多いです。

※このセニングはそうでないです。

 

ヌケのいいように刃付けをしていない

ヌケの良し悪しで、刃付けの占める割合も大きいです。

そいういった刃付けがする必要がないと考えているからかもしれません。

 

構造的に弱い。

この要因が一番だと思います。

本来の棒刃になるほうに、くしの溝を入れているため、硬度を保てないくなっています。

棒刃が研ぎすぎて細くなっているような状態と同じです。

切れるけど、厚切りできないとか、ひっかかるとか、、すぐ切れなくなる・・・そんな症状です。

もし、ヌケのいいセニングをお探しなら、

もともと作りがいいものを、ヌケがいいように刃付けしてもらうのがベストです。

そのためにも、試し切りはしたいところですね。