美容師さんのセニング選び2(カット率)

こんにちは。

京都はさみ職人オオタトシカズです。

今回はセニング選びのポイント②を説明します。

もし、アナタがイケメン美容師なら、

セニングは彼女みたいなものなんです。

「???」と思ってしまった、アーナータ~!!

最後にその説明をしますね(笑)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ■ カット率

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

カット率とは、%(パーセント)で表します。

例えば、100本の毛をセニングで切った時、20本切れればこのセニングはカット
率20%です。

10本切れれば、カット率10%ですね。

では、100本のうち、23本切れたら、どうでしょう?

23%なのでしょうか?

正確には、23%です。

が、

しかしっ!

実際に23%のセニングは、こんな感じで表現をします。

ふつうは、

カット率23%でも・・
・カット率20%とか、
・カット率25%とか
・カット率20~25%とか、
・カット率20~30%とか。

また、また、ひどくなってくると、

・カット率15%とか、
・カット率30%とか
・カット率35%というのもあります。
・カット率40%というのがあっても、驚きません。

またまた、
・ウエットで30%、ドライで20%
・縦に入れると10%で、横だと20%

・・・・

正直に言います。

アバウトです。

それは、使い方によって違うものだし、正確に測ることができないからです。

感覚の世界なんです。

もしも、

僕が美容師のふりをして

セニングが欲しいなぁと買おうとしたとき、

ハサミやさんが言うカット率はあまり信用しません。

それは実際に切ってみないと、わからないものだからです。

以前にこんなことがありました。

サロン2年目のかわいい女性が

「これ、20%だってディーラーさんが言って買ったんですけど、

もっと切れる気がします。本当は何%なんですかね?」

と聞かれたことがありました。

このセニング、

バッチリラインが出て、

半分近く毛が落ちました。

僕の感覚では、カット率45%です(笑)

これは営業さんが無知だということもなくはないのかもしれません。

 ・・???・・

  変にオブラートに包み過ぎました。

この営業さんは、勉強不足!無知!

ですが、

セニングのカット率とはそういうものなのです。

もし、そういうことが嫌なら、

信頼できる鋏に詳しいハサミやさんと仲良くしておくといいですね。

そういった方なら
「メーカーは30%ということですが、私の感覚では20%です」とか

「あなたのこのセニングが20%だとしたら、このセニングはもう少し取れるので25%ですよ」とか

「カット率が少ないとラインが出なくて失敗が少ないのでいいですが、仕事が遅くなりますよ。」とか

そんなアドバイスを貰えると思います。

ハサミ選びに戻ります。

いくらアバウトとはいえ、ある程度の目安があります。

分けてみると

・カット率 10%ぐらい
・カット率 20~30%ぐらい
・カット率 50%以上

です。

用途に合わせて、この3種類のカット率のセニングを使う方も多いです。

しかし、はじめの1丁を選ぶとすれば、

●20~30%のものを選ぶといいです。

その理由は、

1.セニングのラインが出にくいから

 カット率が高いほどラインはでやすいものです。

2.仕事が遅くなり過ぎないから。

 カット率が低いとラインは出ないものですが、低すぎた場合何回もセニングを入れるため時間がかかります。

—(ハサミ選びで迷ったら)————————–

 まずは、カット率 20~30%ぐらいがいいよ。

——————————————————

最後にひとつ「付け足し」です。

セニングで大事なこと。

 ◎ヌケ

です。

セニングを入れて、ひっかかることがあります。

これは、単純に切れないからという理由もあります。

そして、使い方もあるのかもしれません。

しかし、新品や研ぎたてなのに・・・という時は、刃付け。

●切れ味重視でヌケについてはあまり考えていない刃付け

 と

●ヌケの良さを考えた刃付け

があります。

刃付け次第です。

いくらヌケのいいという鋏でも、ヌケを悪くすることもできます。

またその反対も可能です。

このヌケに関しては、ハサミ選びというよりは、

ハサミ屋さん選びや研ぎ師さん選びになりそうですね。

もうひとつ

これはちょっとしたほか業者の営業妨害をしますが(笑)

あまり安いものを選ばないほうがいいです。

よく切れないと、枝毛製造機になるからです。

あの美容室に行くとなぜか、パサついて、枝毛がデキて、、、なんて言われたらつらいですから・・・

—(ハサミ選びで迷ったら)————————–

 まずは、ハサミ屋さん選びや研ぎ師さん選びだね。

——————————————————

では、あなたの素晴らしい美容師人生をお祈りして・・・。

おわり

このページの先頭へ