切れるハサミは楽しいし、美しい仕事もできる。そんな手助けが僕の仕事です。京都はさみ職人 オオタトシカズ

お役立ち日記

美容師さん目線でシザー選びのポイント。

こんにちは

オオタです。

某ハサミメーカーに電話しました。

ワンコールで切れました。

あれ?もしかして、頬で切るボタンを押してしまった・・・と思って、もう一度電話しました。またワンコールで切れました。

あれ?もしかして、オレのiphoneおかしい?と思って、家に電話しました。問題なしでした。

また、電話したけど、ワンコールで切れて・・・

もしかして、着信拒否設定されている???なぜだ?

 

ってことで、

シザー選びのポイントと説明させていただきます。

こんな順番で考えてみましょう。

#美容師になりたての永野芽郁ちゃんに説明するイメージね。

#ベテラン理容師さんには優しすぎるかも。

1.ハンドル

オフセットとメガネがあります。

1-1.オフセット

持ちやすいです。デザイン的になんとなくカッコいいです。

オフセットの中でも、

静刃の柄がストレートタイプ、コブがあるラクダタイプ

動刃静刃ともより立体的になっている3Dタイプがあります。

1-1-1.ストレートオフセット

これはシンプルなオフセット

1-1-2.ラクダのオフセット

「コブがあるから、安定して持ちやすいよ。」

という人がいるけど、

「コブがない方がいいけど、このくらいなら気にならない。」

っていう人がいるね。

たぶん、見た目は安定しやすそうだけど、実際手にしてみると、意外と関係ないと思う。

ただ、中指の腹が当たるところが平らだと安定するね。

#これはマニアックすぎて、詳しい説明が必要かも

1-1-3.3D

もちやすいね。

持ちやすいことはいいことだね!

逆にデメリットがないかというと、あるね。

押切のクセが付きやすい。

ぶっちゃけ押切のクセがついていると、ハサミ的にはいいことはないね。

すぐ切れなくなったり、刃と刃がケンカしたり、、、

持ちやすいんだけど、スゲー重いというのもあるんで、それも要注意かも。

1-2.メガネ

持ちにくい、、、というと問題ありですが、オフセットと比べて持ちにくいです。

カットが好きなテクニシャン美容師さんが使うイメージです。

昔は、「もしかしたら、繊細な感覚の人で、細かい面倒臭いタイプかも」って思ったり、思わなかったり、

#明言は避ける大人の作戦です

 

2.大きさ

だいたいどのメーカーも5.5インチ~7.0インチの0.5インチ刻みです。

手が小さい女子は5.5インチ。大きい男子は7インチ。

という決まりはないです。

イギリス人美容師のヴィダルサスーン氏は4.5インチのハサミでした!

#いま4.5インチを使う人いないけどね。

2-1.5.5インチ

小さいです。手に収まりが良いです。

ちょこちょこ切る感じです。

「彫刻刀で削るようにカットを作る」感覚で仕事ができます。

毛量少な目で、頭の小さい人にも向いてますね。

2-2.6.0インチ

世の中の美容師さんには一番多いです。

普通です。

オールマイティーです。

#無難です。

2-3.6.5インチ

6インチよりちょっと大きいです。

大きい分、たくさん切れます。

その分仕事が早いです。

2-4.7.0インチ

さらに大きくなります。

刈り上げとか、キレイな面を作りやすいです。

(もちろん練習は必要です)

#理容師さんは7インチが多い

 

3.形

刃の形というと、2つあります。

刃線と断面です。

#間違えやすいよ。ココ重要だから赤線引いておくように!

 

3-1.刃線

刃線で切れ味がわかります。

3-1-1.直刃

直線の刃のこと。

しっかりと、きっちりと切れる感じ。

毛が逃げないから、狙ったところが切れるよ。

どちらかというと、硬く切れるイメージ

3-1-2.柳刃

ヤナギバって読むよ。

柳の葉っぱのような、刃線という意味かな。

普通のハサミはこれだね。

3-1-3.笹刃

これは笹の葉っぱみたい。

ふっくら太目の刃だね。

これだと毛を優しく切れるよ。

良く滑って、スライドカットはこれがいいという人がいるね。

反対に毛が逃げるので、ブラントカットには不向きかも・・・

 

3-2-1.段刃

刃線が段になっているやつ。

文房具のはさみとか、布を切るハサミとかは段刃だね。

特にいいとか、悪いとかは無くて、昔のハサミは段刃が多かったよ。

3-2-2.ハマグリ刃

これは段がなくて、ふっくらした貝のようになっている刃の形。

甲丸(こうまる)と呼ぶ職人さんもいるよ。

そもそもこの言葉は日本刀の言葉で、ハサミは甲丸と呼んでいたんだ。

それをあるメーカーさんが日本刀の言葉を使って、切れるイメージを持ち込んだ。

すごい言葉のセンスがある人だね!

3-2-3.剣刃

これはヨーロッパの剣みたいな形

実は作るのにちょっとメンドクサイ。

#こんな説明をすると、どれがいいんだ?って聞かれるよ。

#みんないいんだよ!

#僕は同じだと思う。研ぎ方次第だよ。

 

4.鋼材

鉄の材料のこと。

鋼材と言えば、コバルトだね!

こだわっている美容師は多いね。

#こだわっているメーカーさんも多いけど。

#多少気にしてもいいけど、そんなにこだわり過ぎたら、痛い目に会うよ。

ぶっちゃけ、ステンレスの大半は中国製で、買わない方がいいよ。

いや、、、いいすぎだ。

買ってもいいです!上手な人が研げばコバルトよりも、よく切れるよ。

切れなくなるのはちょっと早目かな。

 

5.ネジ

真ん中のところのやつね。

出っ張りタイプと埋め込みタイプがあるね。

自分できつく締めるんだよ。

きつ過ぎたら、自分で緩めるんだよ!

#これを知らない人が多い。

#プロは自分好みの硬さにするべきです。

5-1.出っ張りタイプ

出ていてじゃま?なんて思うかもしれないけど、ドライバーなんか使わないで簡単に調整できるのがいい点だね。

ちなみに締めるのはいいと思うけど、ゆるめるときは慎重にね。

研ぎたてのとき開閉が少し重いと感じたら、セームで刃とショクテンを拭くといいよ。

それでだめなら、オイルつけて、

それでだめだったら、ネジを緩めてみてね。

5-2.埋め込みタイプ

シザーケースへの出し入れがしやすいよね。

ひっかからなくて、イイ感じ。

#ダッシュするときは手で押さえないと飛び出てくるからね!