切れるハサミは楽しいし、美しい仕事もできる。そんな手助けが僕の仕事です。京都はさみ職人 オオタトシカズ

よくある質問

はさみの先にすき間ができて毛をつかむことができない

質問:使い始めて5ヶ月の●●の8インチブレンダーセニングを初めて研ぎに出したところ、「すでにバランスが壊れていると、叩いてももとに戻らず、はさみの先にすき間ができて毛をつかむことができない」と言われました。
このような状態になると、もう何をしてもむだでしょうか?

回答:ポイントは2点です。
ひとつは8インチのはさみということ、もう一つは刃先のすき間のこと。です。

まず、8インチという長いハサミという点について

ハサミの場合、一般的に長いほどよく切れません。
切れなくなるのも早いです。
セニングも同じです。

今回はトリマーさんからのご質問でした。
犬の毛の場合、細いのでこういった症状はでやすいです。

刃先のすき間について

もともとバランスが崩れていた可能性もあります。
ストレートに言うと、新品から問題があったかもしれません。

また、壊されてしまった可能性もあります。
たくさん削ってしまうような研ぎ屋さんによくあることです。

「刃先にすき間ができてつかむことができない」というのは、恐らくソリとヒネリのバランスに問題があるということかと思います。

この場合、叩いて良くするものです。
ただ、叩いても良くならなかったということをおっしゃっていたのでしょう。

この叩くというのも、技術の差がでるので上手な方がやれば良くなる可能性はあります。
その反対もあります。

ちなみに、実際作る工程でも叩きます。

ただ叩くと折れるリスクもあります。
製造の現場で、折れてしまったら、それまでの仕事や材料がゼロになるのでダメージが大きいです。
しかし、お客様のハサミを折ってしまったら、代金はもらえないし、お客さんとの関係も悪くなり、気まずく精神的なダメージ大です。
なので、普通は叩きません。叩いたとしても、手加減します。

こんなときは、「折れてもいいので・・・」とリクエストすると良くなるかもしれません。

別の方法で、ハサミのオーバーホールという手もあります。
これは自動車エンジンのオーバーホールと同じようなイメージで新品に作り直すといった感じです。

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