切れるハサミは楽しいし、美しい仕事もできる。そんな手助けが僕の仕事です。京都はさみ職人 オオタトシカズ

研磨実績 MERIT USJ27Ⅲ

「MERIT」というブランドのハサミです。

私には、なんとなく緑色で、いいにおいがするイメージがあります。

さて、このハサミは物理的に抜けがいい形です。

抜けのいい形????

と思わた方、説明させて頂きます。

MERIT USJ27Ⅲを研ぎました

ハサミDATA

【刃】
(櫛刃) 27目。溝はフラット。(棒刃) 笹刃。剣刃。

【ネジ】
出っ張りの板バネタイプ。
【ハンドル】オフセット。立体的です。

はさみ職人's EYE

今回は抜けについて。

抜けの良し悪しは何で決まるかというと、

・刃付け

・刃の形状

・鋼の力など

です。上の2点でほとんど決まりますが、今回は「刃の形状」です。

抜けのいいものとそうでないものを比べてみました。

316-1

このように、蛍光灯などに当てるとわかりやすいです。

セニングのクシの目から光がこぼれています。

たくさん光が見えるのが抜けがいいほうです。

この写真でいえば、右です。

刃先なんて、3倍くらいのすき間があります。

別の写真では、

316-2

これも右が抜けのいい形をしています。

このすき間に毛が通るわけですから、すき間が多いほど抜けがよくなるわけです。

ちなみに、、

316-3

このネジにわずかなすき間があるのがわかりますか?

このわずかなすき間が、つかうときに大きなアソビとなり、力を分散させる要因になります。

平たく言えば、よく切れないのでひっかかりやすいです。(わずかに、ですが)

あと、

ちょーーーーマニアックなネジの話です。

このネジ溝が「ダブル」に切ってあっていいネジです。

これがシングル↓

316-4

このネジの溝(ネジを締めるときのすべり止めの溝)は縦にスジが入っています。

ダブルは、斜めに交差するように、スジが入っています。

 

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