ベアリングが入っているといい?!

1

正直に言います。

営業マン「ベアリングが入っていると、高く買ってもらえます。」

美容師「開閉がしやすいですね。」

研ぎ屋「それベアリングが効いてませんよ」

どれも正しいです。

1.ベアリングが入っていると高価

ベアリングが入って、高価になるハサミは多いです。

3つも入っているから、10万以上するのは当然だ!

という意見もあると思います。

なんてったって、ベアリングが入っていると、

良さそうで少年の魂がワクワクしてきますよね。

2.開閉がしやすい。

そもそもベアリングは、摩擦を減らすための部品です。

自転車の車輪の軸のところとかに入っています。

ハサミには入っているものと、入っていないものがありますね。

そして、

ベアリングがあるために開閉がしやすいです。

が、そうでないものもあります。

3.悪い感じに入っているベアリングの入ったハサミ

「しょうがない」ですかね?

多くの研ぎ屋さんが感じていると思いますが、

「ベアリングが入っていないハサミのほうがいい」です。

それは、

・ベアリングが入っていても、ほとんど効果がない。

・ベアリングが入っていても、全く効果がない。

・ベアリングが入っていて、逆に悪い。

ということがあります。

このベアリングって、

たまにサビが出ているものがあります。

扱いが悪いのか、あまり使わずに放置していたかわかりませんが、

錆びてしまうと、逆に開閉がスゴく重くなってしまうことがあります。

こうなると簡単には治らないですね。

また、ベアリングが入っているために、先端に力がないというハサミもあります。

これは造りの構造的な欠陥ですね。

せっかく、高価なハサミを買ったということで、切れるのを期待しているとは思うんですが、、、

こういうのは、研ぎの良し悪しではどうすることもできないですね。

また、

研ぎ込んでくると、急に刃先が切れなくなるパターンもありますね。

「あれ?研ぐ人が腕が落ちた?」って感じると思います。

でも、

ベアリングを取れば、普通になります。

研ぐ立場からすれば、

お客さんのハサミだし、

わかっていても部品をとるという決断はしにくいものです。

もちろん、構造的にきちんとしているメーカーもあります。

「不思議なハサミ、、、」のメーカーさんもそうですね。

このページの先頭へ