切れるハサミは楽しいし、美しい仕事もできる。そんな手助けが僕の仕事です。京都はさみ職人 オオタトシカズ

よくある質問

コバルトとは、何ですか?

質問:ハサミのに「cobalt」って書いてありますが、コバルトってそもそもなんですか?
コバルトっていいんでしょうか?

 

回答:そもそもコバルトとは原子番号27の元素です。

つまり、水素とか酸素とか、鉄とか、、、そんな化学系のやつです。

で。

ハサミに書かれている、コバルトの意味についてです。

各メーカーさん、それぞれ細かい意味があると思います。

ここでは、鋼材にコバルトが含まれているとはどういう意味があるか?を考えてみます。

さて。

ハサミの鉄・・・鋼材、鋼ともいいますね。

刃物は鉄に炭素を加えて固くします。鉄を焼いて赤くする作業ですね。

他に鉄に、クロムを混ぜて錆びにくくしたり、、、コバルトを混ぜて熱や摩耗に強くさせます。

バナジウムとか、モリブデンとか、、、いろいろ混ぜて作られます。

まあ、料理の砂糖や塩などの調味料みたいなものなんでしょうか。

それそれの分量で出来上がる鋼材の性格が変わります。

基本的に日本製のはさみで、最近のものはみんなコバルトが入っています。
(昔からあるメーカーの昔ながらのハサミには入っていません)

私の感覚ではコバルトが入っていないと乾いた感じに切れて、入っていると濡れたような感じで切れます。

どっちがいいということはなく、好みですね。

ちなみに私の好みですが、刃が鋭いうちにバンバン切れるのはコバルトが入っていないものです。

ホント、バンバン切れる感じします。

ただ、この時期が長続きしないので、ハサミとして、営業の道具として見た時はコバルト入りが好きです。

研ぎ手としてみたときは、コバルトなしがいいです。

その理由は、砥石に当てたとき削りやすいからです。

コバルト入りだとなかなか削れないので時間がかかるから、あまり・・・です。

とはいえ、私の研ぐハサミの大半は、コバルト入りです・・・(^^)

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