鍛造(たんぞう)って何か?

テレビではリモートで番組をやっていますね。

オンライン飲み会とか・・・普通の人もやるのかなあ。

さて

先日

「鍛造のハサミありますか?」って聞かれました。

私の答えなんですが、

「ありますよ。

 うちのハサミ

 全部鍛造です。」

でした。

ですが、

「えっ!(そんなはずはない!何かまちがっていませんか?)」

で・・・

話をよーく聞くと、

・(自分のハサミ)初め切れたけど、切れなくなった。

・あまり使っていないのに、毛が逃げて使いにくくなった。

・たぶん、鋼(V10)のせいだ!

・先生のはさみを借りたら、逃げなくてびっくり。

・先生のハサミは「鍛造」のハサミ

ということで、

鍛造(たんぞう)の話をさせて頂きます。

鍛造の鍛は「鍛(きた)える」です。

体を鍛えると鋼のような体になります。

鉄を鍛えることを鍛造と呼びます。

(ちなみに鉄を鍛えると、鋼です)

で。

鉄って実は、鍛えていないとブヨブヨなんです。

針金です。

硬いですけど、曲げようと思えば簡単に曲げることができます。

 

鉄を鍛えて鍛造になります。

針金状だと、硬いです。

例えば、針。ピアノ線。バネもそうです。

針なら、曲げるのも大変力が必要だし、ほどほどの力で曲げようとすると、反発します。

で・・

はさみなんですが、

毛を切る刃物なので、硬くないと使い物にならないです。

そのため、すべて鍛造品です。

 

誤解を恐れずに言えば、

中国製の安いハサミも鍛造品ですし、日本製のよく切れるハサミも鍛造品です。

(たまにそうでないのがありますが、それは例外です)

「毛」のような硬いものを切るハサミは鍛造品でないと、難しいです。

 

 

 

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