鋏の産地の話(日本編①)

日本地図

初めてお会いする方で、、

「オオタと申します。

 はさみ職人をしております」

というと、すごい喰い付いて来る方がいらっしゃいます。

刃物が好きな方です。

すると、

「ああ、関西では『大阪の堺』が有名ですよね。

 ハサミも有名なんですかね。」

なんて言われます。

日本には昔から刃物が有名な地域があります。

そのひとつが、「大阪の堺」

ほかに、「岐阜の関」「新潟の燕三条」です。

で、

ハサミは?

理美容のハサミは?

ってことになると、

バラバラです。

 

昔は、

刃物を作ろうとすると、

近くに鉄が取れる鉱山が必要でした。

(まあ、鉄が取れれば山でなくても、川でもいいです)

 

その鉄を溶かすための火が必要です。

炎

火を燃やし続けるために、木材とか石炭などの燃料が豊富でなくてはなりません。

(昔は、薪ですね。少し田舎なら森が近くになるだろうから、どこでもよかったのかも。)

 

さらに

刃物を締めるための、きれいな水があって、

(川が近くに流れているのが理想です)

 

 

砥石があって、、、

みたいな必要な要素が必要になります。

(いくら業務用とはいえ、すぐなくなんないから、行商の人から買っていたんですかね)

 

つまり、

いい刃物を作るには、鉄と燃料と水と砥石ってことになります。

今の日本なら、ネットで注文するれば、トラックで届けてくれます。

が、当時はトラックもなく、、、近くにないと成り立たない産業でした。

いまは、

日本国内なら、特に問題なく揃えることができるからでしょうか。

全国にハサミメーカーはあります。

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