南アフリカとはさみ職人

こんにちは。オオタです。

ラグビーワールドカップ、ジャパンがんばりましたね。

ラグビーって、ほぼ格闘技ですよね。

多少殴ったところで聞かないんでしょうね。

だいたい審判の目の前で普通に殴っているし・・・(笑)

さて、

こんなお手紙をいただきました。ありがとうございます。

一番下の行。

バリの出やすい・・・話です。

 

このバリについて

カエリとも、

カエリバとも言いますね。

 

ハサミを

使っていると、

刃の部分が

カサカサ、ザラザラになります。

 

極々小さいノコギリの

刃みたいになります。

 

これを

私は「荒れている」と言います。

 

この荒れた状態は、

バリが出ている状態です。

 

荒れていると切れないですね。

 

バリがちょっとわかりにくい方。

爪を切ったとき、

切った角がとがっているのがバリです。

細かいヤスリでこのバリを取って、ツルっとさせますね。

 

さて、

質問の答えから言うと、

材質の違いあります。

 

一応、

ハサミ屋としては、

材質というよりは鋼材(こうざい)と呼びますね。(どっちでもいいですけど)

 

鋼材の他に、

刃付け(研ぎ)は大きいです。

すぐ切れなくなるのは、バリが出やすいように研ぐからです。

なので、

上手なハサミ職人は、バリが出にくいように研ぎます。

 

たぶん

この日記をよくチェックしているだろう同業者さま!!

「それじゃあ、切れないやんけ?」

ってツッコみたくなりますよね!

そうです!

切れないようにするんです。

ほんの少しだけです!←これがポイントですよ。

すごくすごく繊細に切れないようにするんです。

針先を顕微鏡で見るような作業です。

直接見なくても、指で刃に触れて感じる感覚ですね。

 

作りも関係します。

ソリが強いと出やすいです。

ネジにアソビが大きい場合も出やすいです。

 

使い方も関係します。

押切のクセがある人は、ちょー出やすいです。
(だから切れなくなるのが早いです)

こまめに拭くと出にくいですが、拭かないとよく出ます。

 

この

材質✕刃付け✕作り✕使い方

のバランスです。

 

あえて、

重要度の高い順に、順番をつけるなら、

1.刃付け
2.使い方
3.作り
4.材質

です。

逆に

いつも同じ人に刃付け(研ぎ)をしてもらって、

もちろん自分しか使わなくて、

同じメーカーのもの
(同じメーカーでも作る職人が違う場合がありますが)

の場合、材質で決まります。

ってことで、

タイトルの南アフリカチーム、すごく背が高かったし、パワフルだったし、強かったですね。

 

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