ハサミのネジは、少しきつめが良いです

こんなメモがハサミと一緒に入っていました。

「ネジ少しきつめ・・・」なんて、素晴らしい!

 

今回のメモきっかけで、「ハサミのネジのきつさ」について考えてみたいと思います。

今回は決定版を目指して、深く掘って行こうと思います。

 

「ハサミのネジのきつさ」について

おおっと、その前に

ネジを締める前と締めた後(マイナスねじ)です。

このくらいがいいです。

 

出っ張りネジ(自在ネジ)の場合、こんな感じです。

自分で緩めたり締めたりしやすいネジですね。

 

 

第1章|なぜ「ネジのきつさ」が大事なのか

  • 切れ味は刃だけで決まらない
  • ネジは“ハサミの心臓”
  • きつさ一つで操作感・疲労・仕上がりが変わる

第2章|ネジがきつすぎるハサミの特徴

  • 力が伝わる
  • 開閉が重い
  • 指・手首・肘への負担
  • 細かい操作がしづらくなる

第3章|ネジがゆるすぎるハサミの特徴

  • 摩耗が早い
  • 開閉が楽ちん
  • 腱鞘炎の問題
  • 毛が逃げる・毛を噛む
  • 仕上がりが甘くなる
  • 落下・事故のリスク

第4章|「ちょうどいいネジのきつさ」とは?

  • 数値では語れない理由
  • 人・技術・用途で変わる
  • 業種別ネジのきつさ
  • 理容師
  • 美容師
  • トリマー

第5章|自分に合ったネジのきつさを見つける方法

  • 自分のハサミのネジの硬さは自分が選ぶ
  • 簡単セルフチェック

第6章|よくある誤解と勘違い

  • 「新品、研ぎたが正解」
  • 「緩む=劣化?」
  • 「自分でネジをしてはいけない」

第7章|ネジ調整をプロに任せるべきタイミング

  • 自分でやっていい範囲
  • 触らない方がいいケース
  • 調整不足が招くトラブル

第8章|職人の本音:ネジでハサミの寿命は決まる

  • ネジは消耗品
  • 正しい調整が刃を守る
  • ベテランほどネジの硬さに気を付けている

第9章|まとめ:切れ味より先に、ネジを疑ってみてください

  • 「最近切りにくい」の正体
  • 買い替えの前にできること
  • ハサミと付き合うということ

 

 

 

 

第1章|なぜ「ネジのきつさ」が大事なのか

切れ味は刃だけで決まらない

普通ハサミの刃で切れる切れないが変わります。

当然デコボコの刃だと切れないわけです。

しかし、たいして刃が悪くないのに切れないということがあります。

そんなときの原因の一つがネジのゆるさということがります。

ネジは“ハサミの心臓”

#↑うまいことを言ってみた

見た目の通り、ハサミは2つの刃の組み合わせです。

その組み合わせを作っていて、その中心がネジです。

つまり”ハサミの心臓”と呼んでもいいと思います。

その心臓が弱かったら・・・という話になります。

きつさ一つで操作感・疲労・仕上がりが変わる

ネジのきつさって結構大事です。

できたら、自分で締めてね!

第2章|ネジがきつすぎるハサミの特徴

力が伝わる

ハサミの動きにアソビがないため、刃先までしっかりと力が伝わります。

そのため確実にしっかりと毛を切ることが出来ます。

開閉が重い

ネジがきつすぎると開閉が重くなります。

ただ、ネジがきつめがいいというハサミがあります。

それはソリが弱いハサミ。

ソリが弱いことを補うためにネジをきつく締め、力強さを出しています。

指・手首・肘への負担

もし、開閉でネジがきつ過ぎだと感じた場合、指などが痛くなることがあります。

それはそれ相応の負担がかかっているということになります。

細かい操作がしづらくなる

ネジがきつすぎだと、開閉がしにくくなり、細かい仕事ができなくなりがちです。

きついことで、開閉に力がかかる分「切れるが疲れやすい」ということになりがちです。

第3章|ネジがゆるすぎるハサミの特徴

摩耗が早い

ネジがゆるいことで刃と刃の開閉にアソビが多いことになります。

そのため、より刃と刃がぶつかりやすくなります

ぶつかることで摩耗を早めます。

どの程度早いか?

ざっくり5倍くらい早いと考えても問題ないです

開閉が楽ちん

ネジがゆるいと開閉が楽ちんです。

開閉による手の負担は少なくなります

ただ、逆に腱鞘炎になりがちな使い方でもあります

腱鞘炎の問題

ネジがゆるいと開閉が楽ちん・・・ですが、刃の摩耗が早い。

切れなくなってくると、親指をこね回すように押して切るようになります。

いわゆる押切クセです。

これが強くなると腱鞘炎になりがちです

毛が逃げる・毛を噛む

ネジがゆるすぎると毛が逃げやすくなります。

その理由は力が分散して力が伝わりにくいから。

また、毛が折れて切れないということもあります。

仕上がりが甘くなる

切ろうと思っているラインがわずかに切れないことで、当然仕上がりが甘くないります。

「よく切れるハサミだとカットがうまくなった気がする」ということを聞きますが、ネジがゆすぎの場合切れないのでその反対になります。

落下・事故のリスク

開閉が軽すぎて、指穴からハサミが抜けやすいというデメリットがあります。

#落としたら、切れなくなるよ

第4章|「ちょうどいいネジのきつさ」とは?

数値では語れない理由

数字で砂糖何グラム、というシンプルな表現ができればいいのですが、なかなかないです。

あえて言えば、手が痛くならない、できるだけキツメがいいです。

人・技術・用途で変わる

その「手が痛くならない、できるだけキツメ」はその人その人で違います。

カット方法でも違うでしょう。

ハサミによっても違ってきます。

業種別ネジのきつさ

あえて業種別に考えてみましょう。

理容師

理容の場合、メンズの硬い毛を切るという事が多いので、キツメがおすすめです。

ただ、仕上げ用のハサミはネジがゆるめの方が開閉がしやすくていいと思います。

「指間刈りだと切れない」というのはネジがゆるすぎで、押し癖の強い可能性があります。

美容師

ゆるくして使っている方が多いです。

使うとネジは緩むものです。

そのまま使い続けると切れなくなるのが早いので、こまめに締めてあがると永切れします。

セニングも同じで、特にきつめが毛に負担がかからないです。

トリマー

たまにネジはハサミ屋さんが調節するもの、自分で触ったらダメだと思っている方がいます。

これは間違い。

自分の使いやすい硬さに自分で調整してください。だって自分のハサミで自分が使うんだから。

第5章|自分に合ったネジのきつさを見つける方法

自分のハサミのネジの硬さは自分が選ぶ

#コレ大事!

#すごく大事!

靴ひもと同じと考えてください。

緩めが好きなら、緩めにひもを締めてください。

きつめが好きなら、キツメにひもを締めてください。

緩すぎたら、靴が脱げたり、いいことは起きないです。

きつすぎなら、痛くなります。

簡単セルフチェック

よくわからないということなら、キツメです。

たまに締めてもきつくなりにくいネジがあります。

その場合もっともっと締めてあげるといいです。

第6章|よくある誤解と勘違い

「新品や研ぎたてのきつさがが正解」

悪くはないでしょうが、自分の好みのきつさが正解です。

#プロの道具なんて、そんなものです

「緩む=劣化?」

緩みやすいネジというのがあります。

しかし、普通に使っていたら、劣化ではなく、馴染むほどに緩むものです。

「自分でネジをしてはいけない」

「悪いことは言わない。自分でネジの調整をした方がいいですよ!」

ただ、分解は控えめがいいです。分解したけど、元の通りに戻せていないこととかあるから。

第7章|ネジ調整をプロに任せるべきタイミング

自分でやっていい範囲

自分でやった方が圧倒的によいです。

ハサミ屋さんに調整を任せてもいいけど、、、、使うのはアナタですから!

触らない方がいいケース

そんなケースはない!

調整不足が招くトラブル

きつ過ぎだと開閉ができないということがありますね。

緩すぎると気が付きにくいけど、すぐ切れなくなります。

あと、刃と刃がケンカして閉じなくなるというのもネジがゆるいことが原因の場合もあります。

第8章|職人の本音:ネジでハサミの寿命は決まる

ネジは消耗品

普通は、5年とか、10年とかの範囲で交換が必要になります。

私が見た中で、中国製のハサミが一度緩めたら、故障っていうのがありました。

正しい調整が刃を守る

キツメで使っていると永切れします。

ベテランほどネジの硬さに気を付けている

道具を丁寧に使っている人ほど、長く使っています。

ハサミの場合も、ネジをこまめに締めたりして、気にする人が多いような傾向です。

第9章|まとめ:切れ味より先に、ネジを疑ってみてください

「最近切りにくい」の正体

落としたりしなくても、力が伝わりにくくて切れない場合があります。

ネジを締めたら、良くなる可能性があります

自分の好みで自分で締める

どんなハサミでも気にならないというレベルの仕事をしているなら問題ないです。

しかし、より高度な技術で対応するのなら、自分のベストを発揮するなら、自分好みで自分でネジ調整をしてください。

ハサミと付き合うということ

そもそも自分は何でお客さんからお金をいただいているのか?

そんなことを考えてみてください。

いいハサミはきっと、いい仕事をしてくれると思います!

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