切れるハサミは楽しいし、美しい仕事もできる。そんな手助けが僕の仕事です。京都はさみ職人 オオタトシカズ

お役立ち日記

高価なハサミ(ナルト)を研いでおります。

【コロナウイルスに対する当店の取り組み】

今、研いでるハサミはこれ。

ナルトシザーズというメーカーの20万円くらいする高価なハサミ。(もっとするのかなあ)

トヨタで言ったら、レクサスですね!高級車です。

普通、メーカーにメンテナンスを依頼します。

“何かあるといけないから、メーカーに戻す”という気持ちはよくわかります。

たぶん、僕もそうすると思います。

けど、
京都の田舎のはさみ職人に依頼があります。実は意外と多いです。

なぜか?
勝手に想像してみます。

1.研ぎから戻ってくるのが早い。

メーカーに戻すと1~2カ月かかるみたいです。

そして、いつになるのか、問い合わせても分からない場合があるようです。

ある程度仕方がない面もあるかもしれませんが、ハサミ業界では、殿様なので・・・しかたないですね。

2.最小限の削り研ぎ

上手にハサミを研ぐと、見た目は全く変わりません。
といいたいところですが、ミクロン単位で言えば小さくなっているはずです。

未熟な技術者(ハサミを研ぐ人)だと「えっ?これオレの?」と感じるほど小さくなってしまった例も多いです。
ベルトサンダーを使ってる人などです。

というか、「削れば、切れるようになるだろう!」くらいにしか考えていない人です。

メーカーに戻しても小さくなったりします。
実際「小さくなったんで、新品に交換してもらった。でも『出禁』で研ぎに出せない」と豪語していた理容師さんもいます。
宝塚から呼び出したと言っていたんで、今の時代だったらクレーマーと言われてしまいますね。

なんでか?

実は、作る人とメンテナンスの人は違うからです。
メンテナンスの人の教育もイマイチなんでしょう。

某メーカーさんがメンテナンス要員の求人をしていました。
かっこいいカタログを作っている会社さんです。
メンテナンスの戻りも多いのでしょう。

時給950円 勤務は9:30-16:30でした。

それを見たとき、「俺と同じ仕事が時給950円かぁ」と思いました。
「安いなあ・・・・」とも思いました。

一生の仕事として、人生を掛けて、誇りを持ってやっているのに・・・
と悲しい気持ちにもなりました。

妻と子供たちを養っているのに・・・

なんでも稼げればいいパートさんと同じなのか?

大きな声でいいます!

ゼッタイ負けない!

逆立ちしても負けないような、圧倒的な技術差をつけてやる!
そんな風に心に誓いました。
10年以上前の話です(若いですね)。

あえて、聞きます。
どちらがいい仕事をしているのでしょうかね。

話が個人的な方向へいってしまいました!

で、、
このハサミは
普通のハサミと比べて、鋼が柔らかいです。

だから、削られやすく、より高い技術力を求められます。

3、切れ味がいい

いくら最小限の研ぎでも、切れなかったらしょうがないです。

実は上記の未熟な(研ぎの)技術者が削り過ぎを恐れてなのか「研がない」で研いだようです。

???ですね。

僕もよくわからないですが、「いつもは小さくなるのに、今回は小さくならなかった」ということです。

で・・・「切れない」

???ですね。

勝手に想像すると、
たぶん、
髪の毛をとかすとか・・・
セニングを入れて、長さを変えないで毛量を調整したとか・・・

ハサミだから、オイルをさしただけとか、、、セームで拭いただけとか・・・研磨剤の入ったセームとか・・・そんなことなのかなあと思っています。

で・・・

このナルトハサミって、個体差も大きいんですが、、、
僕自身ビックリするくらいよく切れるものがあります。

まじか?オレ?神の手をもっているのか?

って感じるほどです。

もちろん毎回ではないです(笑)


自慢みたいになってしまったので、話半分できいておいてください。