京都はさみ職人のレポート

【セニングの選び方③】~カット率について~

こんにちは。 オオタです。
このレポートは、基本的に冗談です。 
真面目な方は、見ない方がよろしいかと存じます。
もし読むなら、クルクルパーになって見てくださるといいかも知れません。
では、クルクルパーになる呪文を!

「1、2、3、パア!」

カット率について

カットといえば、

給料ですが・・・

いきなり、暗い話がになってしまいました。

失礼しました。

↑「そういうのいらないから!」

あなたの気持ちは十分わかってます。

(^v^)

さてさて、

カット率ですが、

まず始めに、念のため、、、復習。

<カット率> 
セニングシザーズ(すきばさみ)で毛を切ったとき、その切れた割合のこと。
パーセントであらわす。

例えば、

毛を100本手に取り、セニングをいれ、

30本の毛がとれたら、このセニングのカット率は、30%。

では、

まじめに練習問題です。

Q1:1000本の毛を左手にとり、セニングをいれたら、毛が200本落ちました。
このセニングのカット率は何%ですか?

A1:20%。基本ですね。

Q2:1000本の毛を 25%のスキバサミですきました。
毛は何本、落ちますか?

・正解は、あと5行↓

A2:250本。

でも毛と毛に挟まって落ちないものがあるから、200本くらいかもしれません。

セニングを入れた後、コームでとかすと50本くらい取れるかも。

Q3:長文です(^v^) 下の文章を読んで答えよ!

光浦さん(仮名)はセニングを93,000円で購入しました。
カット率が20%ということで、テストをしてみました。

早速1000本の毛束を2つ用意しました。

一つ目
そのままドライで、セニングで切ったら、150本とれました。

二つ目
スプレーで濡らして、セニングで切ったら、250本とれました。

同じ20%のセニングなのに・・・

光浦さんは怒り心頭です。  (`ε´)ムカー

メーカーに「訴えてやるー!」電話をしようと思います。

さてさて。光浦さんは、訴えていいでしょうか?

・シンキングタイム

・もうちょっと、考えてみようっか。

A3:訴えないほうがいいと思います。

カット率というのは、あくまでも目安です。

ドライの状態と、ウエットの状態ではカット率は違うものです。

当たり前といったら、言い過ぎかもしれませんが、そういうものです。

Q4:下記の文章を読んで答えよ。

先日ハサミを研いでもらった、竹ノ内結子と申します。
オオタさんの研ぎがサイコーで、スキです。
ぜひお付き合いしてください!

そんなことはさておき。
あのスキバサミは、学校で30%ということで購入しました。
でも、30%も取れない気がします。

というのも、先輩の持っているセニングを借してもらったんですが・・・
同じ30%なのに、よく取れるんです。

何でですか?

・しっかり場面をイメージしてください!

・竹ノ内さんは、かなり美形です。


A4:結子さん、こんにちは。

僕もスキです。

とはいえ、妻子ある身。

お付き合いさせていただくには、いかないのです・・・
↑「そういうのいらないから!」

愛人なら、いかがでしょうか。
↑↑↑↑「そういうの、ホントいらないから!」

 

さて
実はカット率って目安なんです。
それぞれのメーカーで、そのメーカーの基準で、なんとなく決めています。

だから、結子さんのように同じ30%でも、
よく取れるとか、よく取れないとか感じるのは当然です。

じゃ・・・
どうすればいいの?

試しきりして、自分の感覚で決めてください。

じゃ
試しきりできないときは?

直感とか、、、勘とかを信じてください。

じゃ・・・
信じられないときは?

買わない!

つまり、試しきりできないのであれば、買わない!
(返品とか、交換とかできれば、いいですけど)

Q5:下記の文書を読んで答えよ

先日ハサミを送った、長ノ澤まさみと申します。
オオタさんの研ぎがサイコーで、スキです。
お付き合いしてください!
↑「そういうのいらないから!」

さて、そんな社交辞令は置いといて、
あれ、先輩から頂いたもので、カット率を教えて下さってありがとうございます。

10%だったんですね。

でも、なんでオオタさんは、このメーカーのひとでもないのに・・・
分かるんですか?

A5:まさみちゃん、こんにちは。

僕もスキです。
とはいえ、妻子ある身。
お付き合いさせていただくには・・・
↑「ホント!
そういうのいらないから!」

(^^)v でも僕は必要だと思う。

さてさて、

なんで他のメーカーのカット率が分かるのか?
ということですが、

正確には

僕も分かりません。

 

えっ!

と思われるかもしれませんが、

僕も分かりません。

僕が分かるのは、「一般的に」これくらいということです。

10%とお答えしたのは、だいたい10%くらいと考えるといいよ!ということです。

では、何を基準にしているかというと、

「光のトレンディーⅢ」を基準にしています。
(恐らく日本で一番出ているだろう、、、有名なセニングだからです。)

この2005年くらいに作られた40目正刃で、ほどほどによく切れる状態でのカット率を10%としています。

Q6:同じ20%のセニングでも、よくとれる(30%くらい)ものとよくとれない(15%くらい)もののセニングがあるということですか?

そうですね。

 

・・・ちょっと!

・・・ないよ!

・・・余計なの

・・・つまんないギャクみたいなの

・・・ 手抜いているんじゃないの!

A6:はい。そうです。

A社のセニングとB社のセニングとでは、同じカタログで20%だったとしても、違います。
基本的に違うと考えてください。
もっと言えば、メーカーのカット率なんて信じないほうがいいです。
(目安として、お考えになられたら、いいと思います)

また、
ごくごくまれなケースだったとは思いますが、
同じセニングで、
Aサロンでは、カット率30%
Bサロンでは、カット率50%
と説明して販売している営業マンがいました。

こんなひとには、気をつけてください。

Q7:下のお手紙を読んで答えよ

先日ハサミを送った、浜ノ崎あゆみと申します。
オオタさんの研ぎがサイコーで、スキです。
お付き合いしてください!
  ↑(そういうのいらないから!)

そんなことは、おいといて・・

 ↑(ワンパターンになってるし!飽きてるし!)

このセニング、クシが30なんですけど・・
それって、30%ってことですか?

A7:ご質問ありがとうございます。
これって良く間違えやすいものです。

セニングの裏側、ネジの近くによく「30」とか「40」とか数字が書いてあります。

これって、その大半が
30%とか
40%という意味ではないです。

クシ刃の数が30目、40目という意味です。

Q8:下の文を読んで答えよ

美容師になって2年目、北ノ川景子です。
じゃ。何買えば、いいの?

A8:ストレートなご質問ありがとうございます。

ちなみに、僕の理想の奥さんは、バカボンのママです。
↑「横道それてますよーーー」

景子さん、あなたには、
20%~30%のセニングです。

もしかしたら、
イケメン営業マンが

10%セニング持って

これライン出ないようぉぉーっ!

ヌケいいよぉぉぉー!て

言ってくる来るかもしれませんね。

そのときは、

「オオタさんが一本目は20~30%がいい!と言っていたから、
買うとしたら2本目のときねっ」

と断りましょう!

理由は、

10%だとラインが出ないのはいいのですが、カットの時間がかかりすぎるからです。

いくら丁寧に仕事をするといっても、カットに10時間もかけられないのです。

ある程度決められた時間内にベストを尽くして仕上げるのがプロです。

20~30%くらいでしたら、ラインが出にくいものもたくさんあるので、それを選ばれるといいと思います。

逆にラインがバッチリでるメーカーもあるので、一応気をつけてくださいね。

これで、基本編は終わり。

次回、どうしよう?

もしかしたら、、、次回ないかも、、。

じゃ。また。