研ぎ実績

peek-a-boo 6インチメガネ②

「あの有名サロンの名前のハサミを研ぎました②」です。

今回はその後半。

1回目は、2丁の共通点について。

今回は、違うところ。

何が違うのでしょうか?

きっと値段が違うとは思いますが、高いものと安いものが何が違うか?

peek-a-boo 6インチメガネ②を研ぎました

ハサミDATA

6インチメガネ

ハマグリ刃(右もハマグリ刃ですが、峰側だけ剣刃風ですね)

ネジは埋め込みタイプ

ハンドルはメガネ。

同じようなハサミです。

はさみ職人's EYE

このハサミたちの違いについて。

刃先から行きます。

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刃ですが、

左)ハマグリ刃

右)ハマグリ刃。峰だけ剣刃風

です。

右側は剣刃風にデザインするデザイン料、追加の加工時間が増えます。

形による切れ味はあまりないかと思います。

しかし、鋼が違います。

左)ステンレス合金。コバルトがあまり入っていない昔のタイプ

右)新しいコバルト入の粉末微粒子鋼だと思います。

鋼の力は、右の方がパワフルです。

a2

次はネジです。

左)マイナスネジ

右)wネジ

左はシンプルな昔からあるタイプです。

右は最近のタイプで、2つの爪でひっかけて開け閉めするものです。

これは、下側のネジと上のネジがセットになってします。

その分高価です。

機能的ですが、右の方がアソビが大きものをみることがあります。

とはいえ、メーカーさんによってかなり違います。

次はハンドル。

a2

a3

左)ふつうのメガネ

右)穴が開いているメガネ

右の方がデザインがかっこいい感じです。

このハンドルは、高価なのか、高価な鋼に付いていることが多いです。

最近この手の穴が開いているタイプで、中国製とみられるアバウトな作りのものを見ます。

ひとつひとつは小さな違いですが、すべて組み合わせると意外と大きくなるものです。

 

最後に。

これが言いたい!

作りが違います。

ソリやヒネリが違います。

 

そして、刃付け技術が違います(今回これは僕がやるので同じになりますね)

 

良いハサミは、10年20年先を見通して造られているので、研いでも新品の頃のように復活し続けます。

しかし、安いものは始めは切れても、いくら研いでもいい切れ味が復活しないものです。

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