研ぎ実績

武芸 6インチR刃

今回は特殊なハサミについて

ハサミを選ぶとき、よく先輩が「ふつうので、いいんだよ」とアドバイスを貰うことがあると思います。

でも、「普通か、普通でないかがわからない・・・」というのが本音かもしれません。

今回のはさみは、普通でないハサミです(笑)

今回のハサミはどんなところが特殊なのでしょうか?

武芸 6インチR刃を研ぎました

ハサミDATA

【サイズ】6インチ。

【ハンドル】立体的なオフセット。

【刃の刃線形状】
 動刃・・・笹刃
 静刃・・・鎌刃

【刃の表面形状】
 平刃

【ネジ】
出っ張り板バネカチカチタイプ

はさみ職人's EYE

今回は普通でないハサミ(笑)。

まずは、開いた時の写真を、見てください。刃線のカーブを見てほしいです。

294-1

まず、静刃。

上の刃ですが、これが刃中がえぐれています。

鎌刃と呼ばれる形の刃です。

草刈りにつかう、鎌みたいな形だから、そう呼びます。

切った感じは硬い切れ味です。

今度は、動刃。

下の刃ですね。

刃中が盛り上がっています。

笹刃です。笹の葉の形をしているから、笹刃です。

切った感じは柔らかい切れ味です。

つまり、硬い切れ味と硬い切れ味の刃の組み合わせです。

切った感じはちょうどいい・・・はずですが、ちょっとクセがあります。

こういったハサミは、初級・中級・上級の方は避けたほうがいいです。

こういうハサミを使っていい方は、super上級の超級の方です。

すごいハサミ好きにはたまんないですね!

この刃の形状は、植木の枝切ハサミですね。

ある程度太めの枝をえぐれたところに挟んで切るときに便利です。

あと、もうひとつ。

ハンドルです。

このハンドルは立体的で、持ちやすそうです。

反面、押して切るクセがつきやすいです。

90%の方が、ハサミにそのクセのあとがあります。

このハンドルも普通ではないので、超級者以外は避けたほうが無難です。

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